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ジェットスター航空の概要・歴史

2011年5月28日 No Comment

ジェットスター航空(JETSTAR AIRWAYS)は、初めて日本に定期就航したLCC(ローコストキャリア)になります。

オーストラリアの元フラッグシップ・キャリアである、カンタス航空が、2003年に子会社として、メルボルンに設立、オーストラリアの国内線を運行していましたが、後に、国際線へ進出、日本・オーストラリア間の路線をカンタス航空から引き継ぐ形で、2007年より運行を開始しました。

その後、同じグループ会社のジェットスター・アジア航空が、関西空港・台北間の運行を開始、日本の国内線への参入も、日本航空と共同で計画する等、積極的に日本マーケットにも関わってきています。

大手航空会社が母体のLCCの多くが失敗しているのに対し、このジェットスター航空は、エアアジア、ライアンエア等並ぶ、大手航空会社が母体の数少ない、成功したLCCと言うことができます。

2000年初頭の豪航空業界

ジェットスター航空の設立・運行開始は、LCCとしては決して早くはなく、2004年にはいってからになります。

オーストラリアの国内線市場は、2001年までは、ほぼカンタス航空とアンセット・オーストラリア航空の2社で独占状態、航空運賃も今からでは考えられない程、高止まり状態でした。

LCCと呼ばれる航空会社も、いくつかは設立されましたが、成功しているとはとても言えず、一部の路線で細々と、そして辛うじて運行しているという状態でした。

それが一気に、劇的に変化を見せるのが、2001年の9月、ニューヨークでテロ事件のおきた、0911(SEPTEMBER ELEVENTH)の直後です。

経営状態が良くなく、やっとの事で運行を維持していた、アンセット・オーストラリア航空が、その数日後に突然、全便の運行を休止、50パーセント近いシェアを持っていたので、当然オーストラリアの空は大混乱に陥りました。

このニューヨークのテロ事件が、崖っぷちにとどまっていた、遙か地球の裏側のオーストラリアの航空会社の、背中を押してしまったのです。

その大混乱のさなか、大きくシェアを伸ばしたのが、LCCのヴァージンブルー航空(現在はヴァージン・オーストラリア)です。

その名前からわかる通り、イギリスのヴァージン・グループの関連会社、名物経営者として、また探検家として世界中にその名前を知られる、リチャード・ブロンソン氏に率いられています。

アンセット・オーストラリア航空が運行していた路線の多くを引き継ぎ、今まで主要空港にて、メインのターミナルにゲートを確保できなないでいましたが、アンセット航空の破綻で空きのでたゲート、チェックインカウンターを確保しました。

その若々しいイメージと、そしてなによりも従来の常識を打ち破る運賃とで、オーストラリア国内線シェアを急激に拡大していきました。

それに危機感を募らせたのが、カンタス航空です。

コスト体質、サービスの内容がまったく違う、ヴァージンブルー航空と、料金競争をしても、当然のことながら、まったく勝ち目はありません。

その為、カンタス航空は、自らのビジネス(フルサービスのレガシーキャリア)を侵食するのがわかっていながらも、自らLCCを設立する決断をしました。

ジェットスター航空の歴史

ジェットスター航空は、前述の通り、オーストラリアの大手航空会社、カンタス航空の子会社として、メルボルンに設立され、2004年5月より運行を開始しています。

カンタス航空は、このジェットスター航空の設立前に、LCCのインパルス航空を買収したり、オーストラリアン航空という、中途半端なLCCとフルサービス航空会社の真中のような航空会社を設立、日本・ケアンズ線の運行をカンタス航空から移管したりして、迷走気味でした。

このどちらも、実際にはうまくいかず、そして、カンタス航空の安全と整備のノウハウ以外は、一切使わず、人材もまったく新規に雇用して、ジェットスター航空というLCCを立ち上げました。

当初は、オーストラリア国内線のみの運行でしたが、2005年12月より、その初めての国際線となる、オーストラリア・ニュージーランド線を就航しています。

ジェットスター航空は、運行当初、LCCの中のLCCと呼ばれる、ピュアLCC(徹底的にコスト削減、乗客の不便、不満よりもなによりもコスト削減を優先、その代わり圧倒的な安さで航空券を提供)の代表格、ライアンエアを手本にしたような運営を行っていました。

機内の座席はバスのように自由席、ゲートがオープンする1時間以上も前から、ゲートで搭乗を待つ長い列ができたり、チェックイン後も落ち着かない等、まだLCCを理解していない、慣れていない乗客等から、大変不満に思われ、評判は散々でした。

その後、この点は改善され、普通の航空会社と同様、搭乗券に座席番号が印字される、事前指定制となりました。

カンタス航空との住み分け

ジェットスター航空は、カンタス航空の子会社、同じオーストラリアの国内線、オーストラリア発着の国際線を運行しています。

つまりは、競合相手となり得るわけで、このジェットスター航空とカンタス航空との、住み分けが問題となってきます。

これは、ホリデーの乗客が多い「レジャー路線」はジェットスター航空、商用客の利用が多い「ビジネス路線」は、カンタス航空というように別けることで、解決しているようです。

例えば、シドニー・ブリスベン、あるいはシドニー・メルボルンは、ビジネス利用の客が多いのでカンタス航空、シドニー・ゴールドコースト、シドニー・ケアンズは、ほとんどホリデー旅客なので、ジェットスター航空などです。

オーストラリア・日本路線でも同様に、シドニー・東京はカンタス航空、ゴールドコースト・東京はジェットスター航空も同様です。

また、路線によっては、便利な時間帯はカンタス航空、早朝、深夜等の不便な時間帯はジェットスター航空、等の調整も行っています。

オーストラリア・日本路線

ジェットスター航空の日本路線への就航は、2007年3月、関西空港~ブリスベン~シドニー~関西空港で開始した。

これは、日本に乗り入れた、定期便のLCCの第一号となりました。

このころはまだ、まだ航空・旅行業界関係者、頻繁に欧米を旅行する人達にしか、ほとんどLCC(ローコストキャリア)という言葉も知られていませんでした。

ジェットスター航空は、親会社であるカンタス航空の路線のうち、シドニー・東京、パース・東京の路線以外を引き継ぎ、一時はグレートバリアリーフの玄関口であるケアンズに、東京、名古屋、福岡、そして札幌にも運行を拡大しました。

しかしながら、それらはあまりうまくは行かず、オーストラリアを訪れる日本人の減少、原油の上昇による燃料費の高騰、そして世界を震撼させたリーマンショック等により、名古屋、福岡、札幌路線を廃止、更には大阪便までも運休しました。(2010年4月に復活)

ジェットスター航空は、日本路線は、その当時は一番発着便の多かった、ケアンズをハブとして運行していましたが、ゴールドコースト空港が積極的にその格安な離発着料金を武器にジェットスター航空を誘致しました。

結果ケアンズ空港に競り勝ち、日本路線のハブ空港をゴールドコースト空港へ移し、ゴールドコースト・東京、ゴールドコースト・大阪の運行を開始しています。

ジェットスター航空の支社は日本にもありますが、一般の人が電話をするコールセンターは、オーストラリアのメルボルンの、ジェットスター航空の本社内にあり、多くの在豪の日本人も働いています。

日本からのフリーダイヤルにかけても、このメルボルンのコールセンターに繋がりますが、勿論、日本語で問題ありません。

このコールセンターは、24時間オープンしており、オーストラリア国内からでも、最初にガイダンスにそって日本語を選択すれば、日本語で問い合わせ可能であり、乗客にとって利便性と安心が高いと言えます。

ジェットスター航空の一部の路線は、日本航空とコードシェア(共同運行)されており、日本航空便としてチケットを購入した場合は、機内食、ソフトドリンク(アルコール飲料は有料)、毛布、アメニティキット、エンターテイメント、預け荷物料金が含まれています。

また、カンタス航空ともコードシェアが行われていますが、カンタス航空の場合は、預け荷物料金以外の含まれるサービスはなく、それ以外は普通のジェットスター航空でのチケット購入と同じになります。

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